短時間社員が増えると起こること:前編

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2021.03.10

ちょっと昔の話になりますが
「資生堂ショック」という言葉を
ご存じでしょうか?

早くから女性社員への手厚い支援を行ってきた
資生堂が、2014年から
短時間勤務の社員にも
土日祝日や遅番の勤務を求めた 制度改革です。

2015年11月の「NHKニュース おはよう日本」で
「資生堂ショック」という言葉で紹介され
ネットでも様々な反応があったそうです。

店舗で接客を行う美容部員に
短時間勤務者の割合が増え、
土日祝日や夕方などの繁忙期は通常勤務の
社員が担ってきましたが
「これでは回らない」と悲鳴が
上がっていたそうです。


「忙しい夕方、同僚に感謝の言葉もなく
帰るなど育児中の優遇が既得権益化し、
摩擦が生まれた」
(日本経済新聞2015年6月29日)


育児への配慮として導入された制度が
現場の士気を下げ、短時間勤務の社員と
通常勤務の社員との分断を
生んでしまった。

制度改革では、短時間勤務社員に対しても
土日祝日、夕方以降のシフトや
接客ノルマを設定する
と報じられました。

ネットでは
「育休は甘えってこと?」
「これで時短勤務が取りにくくならないといいけど」
とのコメントが。

資生堂の制度改革は一見、
時代に逆行するもののようにも見えます。

短時間勤務の社員がいることは、
本当に現場の士気を下げて
しまうものなのでしょうか?

後編へ続く!!

(毎週水曜日更新)

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