「お気に入りを使う」はダメなのか?

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2023.08.16

甲子園が盛り上がっていますね。
先日、知人の息子さんの野球の練習試合を見に行きました。

なかなかの強豪校で選手のレベルは高く
中学でキャプテンを務めた彼でも
出番をなかなかつかめずにいます。

監督は自分のお気に入りの選手を
続けて起用するので
他の選手が試合での経験を積む機会が少なく
選手が育たない、と聞きました。

「お気に入り」とは
自分の方針に合っているということです。
監督にはチームが勝利するための戦略がありますから
その戦略を実行するために必要な能力を持っている
選手を起用するのはチームが結果を出すために必要です。
そう考えれば、お気に入りの選手を使うのは当然のことです。

ただ、勝つための戦略、あるいはビジョンが
選手に伝わっていなければ
結果として個々の選手の活躍の機会を奪ってしまいます。

お気に入りを使うことそのものがダメなのではありません。
ただ、自分の頭の中にある戦略をしっかり伝えていないことで
不幸な選手を生み出しているように思いました。

プロ野球では戦略から外れた選手は合うように
能力を磨くか、あるいは他チームへ移籍します。

高校生だと、途中でのチーム変更は
なかなか難しいですから
入部する前に明らかになっている
べきではないでしょうか。

変化の兆しは見えつつも、
高校野球の世界はまだまだ
「監督=チームの方針」が絶対のように感じます。

監督の構想を知らずに入部して
「このチームを選ぶのではなかった」と
くすぶっている不幸な選手は多いように見受けました。

これは会社も同じことではないかと思うのです。

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