ある社員の退職

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2023.06.23

ある会社で12月に入社した社員が
退職することになりました。

入社当初、社長は長く勤めてほしいと
とても気を使っていて
入社後1か月の面談に私も同席していました。

そのときはわからないことは教えてもらっているので、
と明るい様子で
「困っていることはありませんか?」
と聞いたところという問いにも「大丈夫です」
と答えていました。

ところが、入社6か月を過ぎたところで
急に出社できなくなり、
そのまま退職してしまいました。

最近の様子を聞くと
営業成績が振るわず悩んでいたといいます。

1か月だけで終わらせずに
継続して面談していたら、違った結果に
なったでしょうか。

そうでもなかったかもしれません。
退職が決まった後に上司がポツリと
「郵便物の僕の名前が間違っていた。
どうやら信頼されていなかったみたいですね…」

残念ながら
相談できる関係性はできていなかったようです。
こうなると、面談をしても本音を
聴くことはできないでしょう。

日頃どのような会話が交わされていたか、
仕事上のやり取りがどうだったかはわかりません。
上司が叱責していたという話も聞いていません。

ただ上司を頼りにできたり、困ったときに相談して
解決につながるような会話は
なされていなかったのかもしれません。

こういうとき、上司は部下をほめる、
承認することが大切とはよく言われることです。

ただ、目に見えた成果や結果だけを承認するのでなく
そこに至るまでの行動、あるいは日ごろの行動を
目にとめて承認していることが大切です。
その前提があって、より結果への承認が
相手に届くものになります。

こういう話は、珍しくもないかもしれません。
優秀で意欲的な人だったので、本当に残念です。

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