Column
長女と歌番組を見ていたら
King and Prince(キンプリ)が
出演していました。
ダンスはK-POP的なシャープな振り付けでした。
へえ、ジャニーズもこんな
キレキレのダンスをするんだ。
ジャニーズもダンスがうまくならないと
K-POPに太刀打ちできないのだろうなあと
思ううちに、ジャニーズとK-POPの
育成方法にはちょっと違いがあるように感じました。
(あくまで、どちらの世界も
よくわかっていない素人の感じたことです。
それは違う!というご意見もあるかもしれませんが
どうかお付き合いください。)
ジャニーズでは、小学生くらいで入所した後
ジュニアで舞台経験を積み、
選ばれたメンバーがデビューする
道をたどるというイメージがあります。
何もできない未熟な若者を
時間をかけて育てるという感じです。
ファンの中には、ジュニアのころから
見守ってきたというような人もいるでしょう。
デビューしても、まだダンスも歌も
それほど完成された状態ではないと
嵐などを見ていて思った記憶があります。
未完成な状態でも頑張るところをファンが見守り
徐々に成長を遂げていく。
日本のアイドルには、そんな成長の過程も
含めて見せる面があるように思います。
対してK-POPでは、デビュー前に
熾烈なオーディションがあります。
各人が必死に努力して勝ち上がり、
「仕上がった」状態の人が選ばれて
満を持してデビューする。
その完成度は目を見張るものがあります。
新卒採用と即戦力採用のような
違いを感じました。
あくまで感覚ではありますが
日本は昔から未熟なものを
慈しみ育てる土壌があったような気がします。
その分、未熟=若さに価値があり
若さをもてはやすような価値観も存在するわけですが。
とはいえ、最近は大企業でも
入社からジョブ型雇用という形が出てきました。
ある程度仕上がった人材を求めるようになったとも
言えると思います。
時間をかけて育てるという余裕が
なくなってきたということでしょうか。
誰もが最初は未熟なもの。
世の中のスピードは増す一方ですが
時間をかけて見守ることも
失くしたくないなあと思いました。
(毎週水曜日更新)