卒業シーズンに「人財」の意味を思う

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2022.03.16

先週、長女が大学の卒業式を迎えました。
今しか着られない袴姿がまぶしかったです。

とうとう社会人となるのですが
社会人として必要なことは
身につけられているのか
不安しかありません(苦笑)。

思えば新卒を採用するということは
何もできない人間を一から育てようというのですから
会社にとっては相当な覚悟が必要なことです。
中小企業であればなおさらです。

しかも中小企業は忙しい。
育成の専任担当者などいない
会社がほとんどでしょう。
日々の業務を回しながら
戦力として育てなければならない。
悠長に成長を待っていられない、
と思うこともあるでしょう。

大企業に比べて、中小企業の
新卒就職者の3年以内離職率が高いという
データもあります。

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html

丁寧に目をかける、手をかけて育てる
ことができなくなった結果、
若者たちがモチベーションを落として退職にいたる
そんなパターンが見えるように思います。

また、私が社会人デビューしたころと比べると
働く側も終身雇用の意識が薄れてきました。

教育に潤沢なお金をかけられない
中小企業ほど、せっかく雇った社員に
長く働いてもらいたいのに
うまくいかないジレンマがあります。

中小企業もそろそろ人に手をかける
必要性を真剣に考える必要が
あるように思えてなりません。

「人財」という言葉があります。
これまで、ただのポーズでは、と
うさん臭く見ていましたが、
使い倒す材料でなく、利益をもたらす
財産であるという考え方を聞いて
なるほどと思いました。

実を伴った、人を育て活かす会社だけが
これからの厳しい時代を生き残れるのでしょう。

(毎週水曜日更新)

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