打ち手は構造に打つ

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2022.08.24

先日のNHKで面白い番組を放送していました。

発想転換!世界を変えるシン・キング
看護師の残業が激減!思わず膝を打つナイスなアイデアとは?

https://www.nhk.jp/p/ts/G6VWXPR7PW/

様々な問題、課題をアイデアで
解決していく例をクイズ形式で取り上げる内容です。

この番組を見て思ったのは、
「問題解決の打ち手はやはり
『構造』に打つのが鉄則なのだな」
ということでした。

私たちは、問題を氷山モデルで考えます。
氷山モデルとはこんな感じです。

看護師の残業が多いという問題は「できごと」です。
次の勤務の看護師が出勤し、引継ぎを終えても
シフトを終えた看護師が残業している。
これが「時系列パターン」にあたります。

「構造」はそのパターンを引き起こしている、
しくみやルールなどです。
自分の勤務時間が終わっても
自分の仕事が終わるまで帰らない、
そんな先輩を見て若手も帰れない
というのは「構造」です。

その構造を作り出している価値観や考え方が
「メンタルモデル」です。
「自分の抱えた業務はやり遂げるのが
自分の責任だと思っていた」
という看護師のお話がまさにメンタルモデルでした。

問題が起こった時、
目に見える「できごと」に対する打ち手を
考えることが多いです。
しかしこのレベルに手を打っても効果は出ません。

この病院でもNO残業デーやカエルバッヂなどは
効果がありませんでした。

番組で紹介されたアイデアは
日勤と夜勤とで制服の色を変えるというものでした。

日勤の制服を赤に、夜勤の制服を青にしたそうです。


すると日勤の看護師が出勤しても残業している
夜勤の看護師が非常に目立ちます。
周りも帰ることを促すようになり
残業が激減したそうです。

これは「構造」への打ち手です。
問題解決のためには構造に手を打つ。
目に見える問題を解決しに行かずに
結果として問題を解決するということです。

私たちチームビルディングコンサルタントは
このような組織の問題解決のお手伝いをしています。

(毎週水曜日更新)

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