理研の雇止めを考える

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2023.06.29

理化学研究所で有期雇用の研究員を
無期転換権の発生する10年を前に
雇止めにしたニュースが話題になったのは
少し前の話ですが、
最近このような記事を目にしました。

理研の雇い止め問題で露見した人事制度のもろさhttps://news.yahoo.co.jp/articles/74ed3abcb7248038159126fea9fee4d5bb64503a
(Yahoo!ニュース6/25(日) 16:10配信)

「理研は「時限付きプロジェクトの期間が満了した場合は有期労働契約を更新しないこととしている」(理研人事部)と説明する。これは研究者が複数の研究機関などで研鑽を積むことが、本人の成長や国全体の競争力向上につながるためだ。」

これまでこのような視点での報道は
見たことがなかったので、
興味深く読みました。

研究の仕事は自分の専門性を生かして
プロジェクトに関与することです。
プロジェクトが終われば
また別の場所で自分の専門を生かしていくことになります。

これって、つまりジョブ型雇用という
ことじゃないか、と思いました。

研究者の仕事の不安定さには
何らかの対策が必要とは考えます。

その一方で
ジョブ型は仕事をできる時間に限りがあることと
どれだけの人がとらえているのかとも思いました。

AIの進化の例はもちろんのこと、
ビジネスの変化のスピードは高まっています。
このような時代には、今自分がやっている仕事が必要でなくなる
可能性が高くなります。

自分の仕事が求められる時間には限りがあるのです。
働く場がなくなることは当たり前になっていくし
労働者もそのような前提で自らの
キャリアを考えていかなければならないでしょう。

理研は10年の上限を撤廃したと発表していますが
研究者の仕事が有限の期間であることには変わりなく
研究者自身が自分キャリアを受け身でなく考える
ことは欠かせないでしょう。

それは理研でなく、どんな会社に勤める人も
頭に置いておかなければならないことなのです。

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