Column
史上最も早い梅雨明けが発表されました。
7月にもなっていないのに
梅雨明けの強い日射しが照りつけます。
熱中症対策のため、冷房を使いましょうという一方で
電力が逼迫に備えて節電を呼びかけられています。
いったいどうすればいいの?!と言いたくなりますね。
相反するメッセージを同時に出している
とても難しい状況になっています。
こんな状況は、組織でも起こっています。
例えば残業時間は減らさなければ
ならない、とはいえ仕事の量が減ったわけではないし
売上だって伸ばしたい。
現代はこのように
問題は複雑にからみあい、
一つの問題に一つの答えでは
解決できないものが多くなっています。
ルービックキューブのように
一面だけそろえるとほかの面が
バラバラになるという感じです。
このように問題が複雑な場合は
対症療法ではうまくいきません。
全体をとらえ、つながりを考え
多様な価値観を持つ他人と協働する
前提で問題にあたる必要があるのです。
熱中症対策と節電呼びかけには、
地球環境や発電設備の選択の問題など
様々なテーマがあります。
これらを総合的にとらえて考えて
いかなければなりません。
残業と仕事量の問題であれば
その背景を考えます。
残業しなければならない状況なのは
納期が短すぎるのか、
工程のどこかで滞っているのか、
つながりをみながら検討するのです。
問題が起こった時に
その問題の背景を考えてみる、
その問題から起こる別の問題まで
想像してみる。
そのようにとらえてみると、
より対症療法にとどまらない解決に
近づける可能性が高まるでしょう。
(毎週水曜日更新)