Column
先日、「TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022」
に行ってきました。
10組ものアーティストが
ギター一本で歌うライブイベントです。
ふだん聴いたことのないアーティストの歌も
たくさん聴くことができました。
今回最も印象に残ったのは、
森山直太朗のステージです。
言わずと知れた森山良子の息子さんで
「さくら」が有名ですよね。
母親譲りの高音を美しく響かせる歌いっぷり、
透明感のあるメロディもさることながら
衝撃だったのは、詩の朗読のような歌詞です。
語彙力が本当に稚拙で恥ずかしい限りですが
言葉の使い方、描写力がすばらしかった。
歌詞というと、曲に合わせて
意味がつながらない言葉の
組み合わせをする歌もあるけれど
彼のそれは、曲なしで朗読しても
心に響いてくる、文学のような感じなのです。
そしてエンターテイナーとしても一流でした。
場をつかむ軽妙なトークの間に
今混乱に陥っている世界に思いをはせるシーンも。
「それでも、世界はすばらしいものだと思います」
同タイトルの新曲の前振りではあったのですが(笑)、
今大変なことが起こっているこの世界でも
希望を捨てずにいたいと思った時間でした。
そして改めて、言葉の力を目の当たりにした感覚です。
言葉を使わない仕事はほとんどないけれど、
伝える言葉の威力を思い知らされたのでした。
私も人に伝える力を
もっと磨いていこうと思いました。
歌は音の集合体である曲と、
言葉の集合体である歌詞で構成されています。
心を解きほぐし心地よくさせる音と
言葉の両方を持ち合わせた森山直太朗の歌
お勧めです!
今年のライブに参戦しようと、早速申し込みました。
(毎週水曜日更新)