Column
日本経済新聞にこんな記事がありました。
「生涯現役 企業が備え
YKK、65歳定年を廃止/ダイキンは希望者70歳まで」
(2021年4月20日付)
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210420&ng=DGKKZO71166110Q1A420C2MM8000
今月の高年齢者雇用安定法の改正で
すでに65歳までの雇用確保義務と
70歳までの就業確保措置の
努力義務が始まっています。
とりあえず、65歳までは安泰だし
なんなら70歳まで働けるかも…
なんて思っていませんか?
実は、仕事ができる人とそうでない人の
選別はすでに始まっています。
最近では、会社は希望退職募集ではなく
対象を指定した退職勧奨を行っているそうです。
なぜか。
希望退職を募集すると
「優秀な人から先にやめる」からです。
優秀な人はよそでも十分通用する、
それがわかっているからもっと
いい条件を求めて、あるいは自分の力を
試そうと出ていきます。
残るのは、よそでは通用しない人、
会社にぶら下がっている人だけ。
これでは会社は生き残れないと
ぶら下がっている人を切り始めているのです。
だから、「これで安泰」と思っている人ほど
危ないでしょうね。
もう、会社は面倒を見てくれないのです。
相手から選ばれる存在でい続けなければ
ならない時代になりました。
しかし、相手から選ばれることは、
働く側からみれば、相手を選ぶ
ことでもあります。
自由である、自らの裁量権があることは
幸福感の重要な要素であることが知られています。
みずから考え行動し、選択肢を増やすことで
場所が変わったとしても、
幸せに働くことは可能なのです。
(毎週水曜日更新)