Column
先の日曜日に今年の
社会保険労務士試験が終わりました。
8月がやってくると、いつも
受験生時代の苦しかった気持ちが
まざまざとよみがえってきます。
社会人となってから、
長い長いトンネルの中にいました。
新卒で「正社員」になれなかったばかりに
ボーナスもほとんど出ず、
出産のために退職しなければならず、
再就職しても正社員の下で
アシスタントの仕事に就き
がんばっても評価されないもどかしさ。
当時の私は、社労士をとったら
何かが変わるとの一心でした。
社労士試験に合格することが、
唯一の光だったのです。
あれだけ必死に勉強したことは
大学入試以来だったと思います。
結局、合格する年の受験前に
正社員となり、拍子抜けする思いでしたが。
気が付くと、時代は人口減少、
労働力不足が叫ばれており、
全体の4割を超える非正規労働者なしには
社会が回らないようになっていました。
出産しても働く女性はどんどん増え、
同一労働同一賃金も法制化されて
時代が私の思いに追い付いてきたのです。
学生時代、漠然とイメージしていた
「やりがいを感じながらいきいきと働く」
を支援することが仕事になるとは
夢にも思いませんでした。
ずいぶん回り道をしてきましたが
ようやくやりたいことに
たどり着いた思いでいます。
残りの人生をこの仕事にかけています。
(毎週水曜日更新)