45歳定年制を考える

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2021.09.29

サントリーの新浪社長が
「45歳定年制」を提唱して、SNS上で
「リストラ」「人材切り」などと批判を浴びました。

サントリー新浪社長「45歳定年制」を提言 定年延長にもの申す(2021年9月10日朝日新聞)

https://www.asahi.com/articles/ASP9B64GNP9BULFA01L.html

「定年」という言葉が独り歩きしていますが
キャリアを考える上ではよいアイデアだと思うのです。

これまで日本は、終身雇用が前提でした。
一度入った会社で定年まで働き続けるのが
当然のこととして会社も個人も受け入れてきたわけですが
その前提が今や崩れようとしています。

高年齢者の就業確保を70歳まで
行う努力義務が課された一方で
会社は社員の一生を支えるほどの
体力はなくなりつつあります。
実は会社の寿命より、人の寿命のほうが長いのです。

そのような中で、知力体力がまだ十分に残っている
40代にいったん立ち止まって、
自分のキャリアについて考える機会を持つことは
個人にとっても有益です。

優秀な人材なら会社は
高待遇でも引き留めるでしょう。

会社にキャリアをお任せするのでなく
自律的にアップデートやチェンジしていく。

定年は、自分の生き方を「定」める「年」と
考えてみたらよいのではないでしょうか。

(毎週水曜日更新)

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