Column
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を
欠かさず見ています。
三谷幸喜脚本とか、大泉洋が出ているとか
キャストに惹かれる面もあるのですが
このごろの回を見ていると、
この武士たちがまとまっていく
過程に注目してしまいます。
源頼朝は驚異的な人たらしぶりで
武将たちを味方にしていきます。
人を見抜く力、引き付ける力、
カリスマ性がすごかったのかもしれません。
一方でやはり挙兵しないと言い出したり
周囲を振り回します。
一方彼に付き従う北条義時は
「坂東武者の世を作る」という兄から
引き継いだ思いを伝え
どっちつかずの態度だった上総広常を
頼朝に会う気にさせるのです。
「坂東武者の世を作る」って
ビジョンじゃないか!と思いました。
ビジョンとは、将来こうなっていたい
という目指す姿です。
そのために結集して平家を倒すという
目的ができました。
頼朝が鎌倉幕府を開いた過程には
本当にこんなやり取りがあったのではないかと
想像してしまいます。
人間的な魅力に惹かれて人が集まることは
よくあります。
しかし、そこから成果を出す組織として機能するには
ビジョンや目的、そして目的を達成するための
行動の基準になる目標が必要になってきます。
会社が成果を上げるには
経営者の思いをビジョンとして言語化すること、
さらに行動につなげる目的や目標に変換することが
欠かせません。
いつの世も人は損得だけで動かない、
思いやビジョンに動かされることがある。
そんなことを想像させてくれました。
これからも楽しみです。
(毎週水曜日更新)