Column
「管理職研修はやらない」
という会社があるという話を聞きました。
管理職は、研修をやっても
行動が変わらないから無駄だ
ということらしいです。
確かに、人はそう簡単に変われません。
年齢を重ねるごとに、
行動や考え方を変えることは難しくなるという
ことはあると思います。
会社としては費用をかけて、時間をとって
変わらなかったら、がっかりですよね。
でも、別に変わらなくてもいいんです。
研修は、会社が社員に対して
こうあってほしいという姿を
示すものだからです。
会社には、会社の経営目標や
ビジョンを実現するために
必要と考えている社員のあり方、
行動の仕方があります。
それを伝える手段のひとつが研修です。
どんな行動がパワハラか、
部下が育児休業を取りたいといったときに
どう対応したらよいか、
あるいは部下とどうコミュニケーションを
とったらよいか。
それら一つ一つは、会社が求める社員像を
伝えているということでもあるのです。
新しい習慣が身につくまでには
「知らない」「知っている」
「やってみる」「わかる」
「できる」「している」の6段階があります。
この段階を踏まなければ
自然に「している」には到達しません。
言わなくてもわかってほしい
は通用しません。
根気よく伝えなければ、伝わりません。
会社がありたい姿、
社員に求める社員像、
ビジョンは伝え続けることが大切なのです。
(毎週水曜日更新)